W124の儀式B 電装系対策
W124の儀式B
車を長く乗り続ける上で、経年劣化による電装系の劣化対策が必須です。
エンジンのメインハーネスの劣化は、8万km辺りを超えてくると配線にひび割れが入り、被覆が破れてショートしてしまう事があります。
この状態で長く乗り続けると、コンピューターへ深刻なダメージを与えてしまいエンジン不調につながります。
製造から既に22年が経過しており、殆どの車が一度はメインハーネスを交換済みですが、車によっては、そろそろ2回目の交換時期を迎えるものが現れています。
初期症状としては、アイドリングの不安定やハンチング等があります。
プラグコード・サプレッサー・電磁コイル・OVPリレー等の劣化に於いても現れる類似の症状なので、コンピューターにダメージを与える前に周辺部品を交換する事が大切です。
アイディングでは、コンピュータースキャナ診断による定期健診をお勧めしています。また、1年毎に義務付けられている12ヶ月点検整備で、同時にスキャナ診断を実施してみては如何でしょうか。
ベンツファンに限らず定期点検は、是非アイディングへご相談ください。

W124の儀式A 「シフト操作とハンドル操作」
これはW124に限らず一般の車にも言える事ですが、ATのシフト操作は、車が完全に止まってから行う事が大切です。
多くの人が、無意識のうちにシフト操作を節足に行っている事すら気づかないでいます。車が完全に停止していない状態で、ドライブからバックへ、バックからドライブへと入れてしまっているのです。
知らない内にトランスミッションに不必要な負担を掛け、寿命を縮めてしまっているのです。AT操作は、車が完全に停止した状態で行う事を心掛けましょう。
またW124は、ハンドルが良く切れて小回りが利きます。
その為、一杯までハンドルを切るとパワーステアリングから異音がする様になり、ポンプやホースを傷めてしまう事が有ります。
ステアリングは、緊急時を除き、異音のする手前で使用して、据え切りを控え、負担の軽減に努めたいものです。

W124の儀式@ 暖機運転と暖機走行の励行
W124に限らず、往年の古い車は、基本的に暖機運転と暖機走行が重要です。
暖機運転とは、エンジンを始動して直ぐに走行するのではなく、暫くの間アイドリング状態を保ちながらエンジンを温める作業です。
愛車の始動時は、まだエンジンが冷えたままの状態です。始動からいきなりエンジンの回転を上げて走行してしまうと、車に過度の負担を掛け、思わぬダメージを与えてしまう場合があります。
人間も朝起きて、いきなり全力疾走をすれば、心臓や筋肉・関節等に大きな負担が掛かり、息切れを起こしてしまいます。増してやシニア世代のW124とも成れば尚更です。
その為、愛車を長く快適に維持して行くために心がけて欲しい儀式が幾つかあります。
まずキーをONにして、メーター内のランプが正常に点灯している事を確認した後にセルモーターを回します。これは、エンジン始動に必要な電圧と燃圧を確保する効果があります。
逆にエンジンを切る時は、エアコンやオーディオ等の電源はOFFにする方が無難です。始動時の不要な電圧降下を避ける為です。
次に必要な儀式が暖機運転と暖機走行です。
暖機運転をしてエンジンのウォーミングアップが整ったからと言っても、いきなり高速走行を強制してはいけません。エンジン以外の駆動系は、まだ目覚めていないのです。
徐々に駆動系統や制動系統のコンディションを整えウォーミングアップする暖機走行が重要です。
さあ、準備運動が整ったら思いっきり、W124を楽しんでください。
(つづく)

最終モデルのステーションワゴン
1995年式最終モデルのステーションワゴンです。
走行6.9万km、サンルーフ、ウッドステアリング、ETC、ポータブルナビ付 158万円
機関系のコンディションも良く、内外装ともに大変綺麗な車です。
シートの擦れやウッドのひび割れ、事故修復暦もなく、弊社お勧めの1台です。
現車は、前オーナーの拘りでしょうか、助手席エアバックが前期純正コンソールボックスに変更されています。
新車発売当時「助手席にコンソールボックスが欲しい」との要望が沢山有りましたが、当時は、エアバックの必要性と費用対効果の両面から変更を断念せざるを得なかったのが現状でした。
W124後期タイプで助手席コンソールボックス付は、殆ど見たことがありません。希少な1台です。是非ご来店の上、現車をご確認ください。お待ちしております。

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